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[書評]不具であることの素晴らしさ。:又吉直樹著「火花」。 [詩・小説]

正月は娘と奥さんと一緒に故郷に戻るので、今日の朝は娘との散歩ついでに自宅近くの神社にお参りをしてきた。

今年―2015年―もいろいろなことがあったけれど、今年読んだ本の中で一番面白かったのは、やっぱりこの本だったと思う。
今年すごく話題になった小説「火花」。芸人コンビ「ピース」の又吉直樹さんの小説デビュー作にして、2015年上半期芥川賞受賞作。


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[海外記事]1月11日に呼び覚まされた連帯、コミュニオン。≪C’est la communion, l’unite du 11 Janvier qui vient d’etre visee≫ [海外記事]

11月13日にパリで起こったフランスの同時多発テロについて、その2日後にフランスの「Liberation」紙に深く胸に刺さるインタビューが載っていたので訳してみた。

フランスの哲学者、アブデノール・ビダル氏へのインタビュー。氏はフランス生まれ、フランス在住のフランス人でイスラム教徒であり、イスラムの宗教哲学を専門とする哲学者。

3つの質問に答える形で掲載されたこの記事では、世界の中でのイスラムの立場、これからのイスラムがなすべき仕事、1月の「シャルリー・エブド」の事件以降のフランスの情勢などが語られている。

これを読むと、今回のテロでは西側よりもむしろイスラム世界の方がより重い課題を背負い、大きな傷を負っているのがわかる。

仏Liberation紙、2015年11月15日の記事。

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[映画]様々な人生と、人が歩む道筋と。:映画『善き人のためのソナタ』(Das Leben der Anderen) [映画・ドラマ]

ITの研究会で「女性のためのワークライフバランス向上」をテーマにして資料を作っている関係で、東ドイツの福祉政策に興味をもって、いま東ドイツの生活についての本を読んでいる。

(『私は東ドイツに生まれた』。フランク・リースナー著、生田幸子訳、清野智彦監修、東洋書店。)

ついでにテレビで深夜に偶然、東ドイツを舞台にした大好きな映画(「グッバイ、レーニン!」)がやってたのでとりあえず録画して、さらについでにレンタルビデオ屋さんに行って、東ドイツを舞台にした映画を借りて観てたら、なんとなく出川哲郎さんのことを思い出してしまった。

(これも一度見たことがある映画なんだけど、目上の知り合いの人が「一番好きな映画」と言っていたのを思い出したので。)

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[海外詩]大詩人ユーゴーの、夕暮れから先の見つめ方。:ヴィクトル・ユーゴー『6月の夜』(Victor Hugo : Nuit de juin) [詩・小説]

平日に休みが幾つか取れたので、ヴィクトル・ユーゴーの詩を訳してみた。

ヴィクトル・ユーゴーの『Nuit de juin』(6月の夜)という詩。

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[社会]安保法制に対する海外の反応。 [社会]

7月に一連の安保法制案が衆議院を通過した際、海外ニュースサイトで大きく記事が出ていたので、反応が気になって各紙のコメント欄を訳してみた。

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[詩]暗闇に白く光る情熱と降りていく不安定さと。:中原中也「サーカス」 [詩・小説]

赤ちゃんを抱くときに、自分が知ってる歌をいろいろ歌ってみている。

抱いてるときはリズムをつけていろんな歌を歌っていればいいんだけど、布団に寝ている赤ちゃんに「だー」とか「にゃー」とか擬音語であやしているうちに、最近はNHKの「日本語であそぼ」の野村萬斎さんの真似をして、たとえば杜甫の「春望」のとか落語の「寿限無」を思いっきり抑揚をつけて語りかけてみたりしている。

(「城春にして草木深し」の「ソーモク」のところとか、「寿限無」の「ポンポコピーの、ポンポコナーの」の部分とか、結構喜んでくれる。目をそらすと途端に興味を失うんだけど。)

そうやって擬音語を交えて話しかけながら、中原中也の「サーカス」なんかを話しかけてあげると、やっぱり「ゆあーん、ゆよーん」の部分で一番興味を引かれる顔をしてくれるんだけど、この詩を改めて見直してみるとすごくいい詩だと思うので、紹介してみる。

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[海外詩]ヴァレリーの透徹した詩。:ポール・ヴァレリー『失われたワイン』(Paul Valéry:Le Vin perdu) [詩・小説]

2か月前に女の子が生まれて、父親になった。

いま僕の奥さんは赤ちゃんと一緒に実家にいて、僕は週末のたびに車を走らせて娘に会いに行っているんだけど、つまりは期間限定の一人暮らしになってしまっている。

つかの間の平日の夜の空いた時間に、なんとなくヴァレリーの詩を訳してみたら、これが本当に考え抜かれた詩だったので、ここにあげてみようと思う。

『失われたワイン』。自分が捨てようとしている何かについて謳った詩。

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[社会]イアン・ブレマー著『スーパーパワー(superpower)』発売。 [社会]

自分が読んでいない本を紹介するのは気が引けるけれど、今後大きな話題になりそうなので取り上げてみる。

5/19の火曜日に、アメリカで『スーパーパワー(超大国)』という題名の本が発売されて、大きな話題になっているらしい。書いたのは日本でも有名な政治学者、イアン・ブレマー。

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[政治]日本国憲法を改正してみた。 [政治]

去年の11月にあった衆議院選挙で与党が3分の2を確保したことから、次の参議院選挙の結果次第では憲法の改正が現実味を帯びてきた。

巷間出ている改正案があまりにも大幅な改革を含むものが多いので、現状の問題点の修正のみに絞った改正案を作ってみた。


改正方針は以下の4つ。

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[書評] 朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』 [詩・小説]

新潮文庫の新刊『小林秀雄月報集成』を読むことが、最近の密やかな愉しみになっている。

小林秀雄全集の、各巻に挟まれた月報の文章を集めたもの。

第1回配本時月報の辰野隆から始まり、川端康成、坂口安吾、安岡章太郎など、小林秀雄を巡る文章が75篇収められたこの文庫が、すごく面白い。

例えば物理学者の中谷宇吉郎は科学の世界における妥当性の考え方と、美の世界におけるそれを比較して小林秀雄を論じる。

クラシック評論家の吉田秀和は≪モオツアルト≫から得た啓示を小林秀雄との思い出に絡めて、思想の核心に触れようとする。

小説家の水上勉は、小林と桜を巡る思い出から、伝えられた思いを語る。

中谷宇吉郎の随筆、吉田秀和の評論、それぞれの持つ文章のスタイルで、一つのテーマについて書かれた文章が一冊にまとまったこの本は、まるで多面体に嵌め込まれた様々な色ガラスのようにも見える。

*

この文庫を読んでいると、別の小説を思い出す。

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